とある日の話。(2017/02/01)

体験談

こんばんは!

くろぴちです(‘ω’)

4回目のFEC投与から13日ほど経ちました。

ちょっと今日は長くなります。(何宣言)


1/29、仕事に向かうために環状線に乗っていたら、桜ノ宮駅あたりで突然気持ちわるくなる。

ドア付近で立っていて、手すりに掴まっていたけどぐるぐるじわじわ血が下がって行く感覚で「あ、これあかんな立ちくらみやわ」と思う。

視界が狭まっていって、手が冷たくなってくる。

反対のドアが開いて、天満駅に着いたことに気付くが、人がいっぱいで出れそうにない。


イヤホンで音楽を聴いてるのに、あんまり聴こえなくなる。


ドアが閉まって、車掌さんのアナウンスが聞こえる。
身体が傾いて、ずるずる下がっていくのが分かる。
急いで体勢を立て直して手すりをぎゅーっと掴む。
「はよ着いてはよ着いてたのむ」とひたすら考える。

ここまで考えて、次は電車降りたところまで記憶なし。

大阪駅で電車を降りてホームに立ち、とりあえず座り込みそうになりながら壁を探す。


一瞬記憶が飛ぶ。

ふらふら数歩進んで、手が触れた壁のところでずるずる座り込む。

その壁がちょうどエレベーターやった訳ですが、ベビーカーを押しているお母様方が「大丈夫ですか!?」と声をかけてくれているのが分かる。

イヤホンを外して「大丈夫です貧血やと思います」と答える。


そのあいだ冷や汗が止まらず、ゼーゼー息荒くなる。

「駅員さんに声かけましょうか」「飲み物ある?」「顔色悪いですよ」「救急車!」などいろいろな人が言ってるのが分かる。

「飲み物あります」「大丈夫です」と言ってリュックから水を出す。


フタを開けようとするが力が入らなくて出来ない。


隣にいた人が開けてくれる。
マスクを外して飲む。

「ハンカチ使ってください」と渡してくれる人がいて、慌てて自分のリュックからハンカチも出す。

駅員さんが来て、周りの人たちがいなくなる。

「救急車呼びますか?救護室もありますよ」と駅員さんが言ってくれてるあいだ、隣にずっといてくれた女の子。
ハンカチを渡してくれた子でした。

最初は「いや、大丈夫です」連呼してたんですが10分くらい待っても動けなくて、やっぱり休ませてもらうことに。


ホームの端にある救護室に車椅子で運びます、的なこと言われて慌てて「歩けます!」と伝える。

ずっと一緒にいてくれる女子が「わたしに掴まって下さい」と言って、腕を差し出してくれ、そこまで一緒に歩く。


見知らぬ女子にこんなことさせて申し訳ございませんという気持ち。

救護室に着いても「予定ないので付き合います!」と駅員さんに言ってくれる女子。


いやいやもう大丈夫、と伝えても、
「ひとりだと心細いですよー」とか言ってくれる。天使か。

これからどうしよう、と思ってまず職場に電話。

こうこうこうで〜、と話しはじめる間もゼーゼー息荒い状態。寒いか暑いか分からないし、汗もまだ止まらない。

大阪駅には系列のお店があり、そこのスタッフに迎えに行かせます!と言ってくれたので、もう一度「もう大丈夫」と女子に伝える。


「じゃあ来るまで一緒にいます」とまだ残ってくれる様子。


申し訳ございません…と土下座したくなる。

「横になりますか?」「寒くないですか?」「帽子取りますか?」ってお世話してもらう三十路。


このままだとダメだ!と思い、わたし実は乳がんの治療中で、もしかしたらその影響かもです……とぼそっと伝えてみる。

「それはしんどいですね」「お薬とかあるんですか?」「できることありますか?」とずっと聞いてくれる。天使か。

汗が引いて寒くなってくる。


「横になった方がいいですよ」と言って毛布をかけてくれる。やさしさプライスレス。

お店から電話がかかってきて、「近隣のどのお店も電話が繋がらなくて、わたし迎えに行きましょうかあわわわ」とプチパニックな副店長。


「母に電話してみる」と伝えて電話を切る。

何回目かで繋がる。

「倒れた」と口に出した途端、しんどいし情けないし周りに申し訳ないしでなぜか号泣してしまう。


迎えに行くと言ってくれるも、母の家から大阪駅まで2時間弱かかるので断る。


その間ずっと黙って横にいてくれる女子。
やばー、鼻水出てるやんわたし。

気を取り直して、また横になる。
「寒いですか?」と言って手を握ってくれる女子。ほんまの天使か。
あったか〜い。
泣けるー。
しんどい時に手を握ってもらうと、こんなに嬉しいとは。


「わたし体温高いんで、いつもみんなに突っ込まれるんですよー」って言ってたけど、確かにびっくりするくらいだった。


自分がめっちゃ冷えてることにそこで気付く。


そこからお互いの身の上話になる。
女子はやはり若くて、高2らしい。
最近大阪に引っ越してきて、今日はたまたま予定もなく奈良の友達のところに行こうかと思ってたんですと言う。

「しんどい時はガマンせずにしんどいって言わないとダメですよ」
「言うことは恥ずかしくないですよ」
と言って諭される三十路……

この言葉、すごくすごく沁みる。


ご家族のお話とか、普段学校で何してるかとか聞きながら、のんびりしてるとようやく体温が戻ってくる。

そろそろ動こうかと思っていると、職場の副店長からメール。
「マネージャーと連絡が取れて、そっちに向かってくれてます!」
うわあああああ。
まじか。
マネージャーを迎えに来させるなんてわたしまじ何様。


あと15分くらいで迎えが来るので女子に改めて御礼がしたいと伝え、連絡先を交換する。
「悪用しません!」と必死で怪しくないアピールをする。
「大丈夫です疑ってないです。笑」と余裕で返される。


マネージャーが到着し、改めてお礼を伝えていると、
「このタオル持って行ってください!」と言って、自分の持ってたタオルを渡してくれる。

「なにかの縁ですから」ですって。

何この子!!!

どんだけ人間出来てるの!!

最後まで嫌な顔ひとつせず、見ず知らずのおばちゃんに付き合ってくれました。

このあと、マネージャーに送ってもらい何とか家に辿り着いて。

 大きな怪我とかもなく、一応終わったわけです。

しかし、ひとりになった瞬間号泣。

なにがこんなに泣けるのか。

「しんどい時は、しんどいって言わないとダメですよ」

わたし、言えてなかったんだろうか。

「しんどいって言うのは恥ずかしいことじゃないです」

弱音を吐くのは恥ずかしい、って思ってるのだろうか。

つらいのをガマンしてるって感覚は今でも無くて、本当に自然体でいるつもりです。

しんどいー、もうやだー、とかけっこう言ってますからね。

でも、身体のしんどさとはまた別に、気持ちがいっぱいになってしまうことってあるんでしょうね。

自分の身体の痛みやつらさは我慢できても、自分のせいで大切な人たちが心を痛めているのを見るのは我慢できない。

自分のせいで、職場に迷惑をかけたり、気を遣わせてしまうのはやっぱり、つらいです。

細かいことを言い出すとキリがない。

以前と同じ責任者の立場をありがたくも頂きながら、満足いく働きは出来ていないし。

だけど治療にはお金が必要で、自分から仕事を手放すことはなるべくならしたくないし。

乳がんだから、って独りよがりで可哀相アピールは絶対したくないし。

普段通りの自分でいたい!

でもいろんな方面に迷惑をかけている自覚がある分、自分に出来ることはしっかりやりたいけど、それもなー、エゴなんやろなー、とか。

こっちの気持ちの問題なので、周りがどうとかではなくわたしが自分の中で折り合いをつけるしかない。

そういうことは積み重なっていくし、たまたま身体も気持ちも弱ってたんでしょうけど。

もしかしたら自分のことを大切に出来てない部分があったのかなって。

自分のことは自分しか分からない。

いい意味でも悪い意味でもそうです。

周りに分かってもらうのは簡単なことではないし、疲れるからもういいかな〜と諦めたくなる場面ってたぶん何度もある。

でも、分かろうとしてくれる人も必ずいるから、頑なになる必要もない。

病気は1つのきっかけに過ぎませんが、日々の自分の体調の変化を通して、学ぶことがたくさんあります。

わたしにとっては、自分の身体なのにちゃんと自分の体調を把握できないことがすごいストレスなのですが、「今だけ今だけ!」「こういうときはお互い様!」「大丈夫!」と言って気持ちを楽にしようとしてくれる人がいます。

自分で自分を楽にできないなら、周りの力を借りて楽にしてもらってもいいのかなって思いました。

見ず知らずの年下の女の子に、大切なことを教えてもらったような気持ち!

世の中捨てたもんじゃないよな〜(´∀`)

吐き出せて楽になることもたくさんあります。

細々と、ブログもInstagramも続けていこうと思ったよね!!

きちんと女子に御礼を伝えて、

いつか自分もやさしい気遣いで誰かの役に立てればいいな〜

1人語りすみません。

なんか……何言ってんのわたし。

 寒いやつになってたらすみません。

 次回はお気楽にお会いしましょう…/(^o^)\

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