乳がんでよく使われる抗がん剤とは?

抗がん剤

こんにちは!くろぴちです。

今回は、抗がん剤についてのお話です。

わたし自身、主治医から「抗がん剤やるよ~」と言われるより先に、調べまくった記憶があります。
なんせ経験がないもんだから。

自分のわかる範囲ですが、まとめてみました。
どなたかの参考になればうれしいです。

くろぴち
くろぴち

少し長くなってしまいましたが、最後までお付き合いください!

抗がん剤とは?

そもそも抗がん剤とは?

テレビや映画などで表現されるイメージだと、髪の毛がごっそり抜ける、強い吐き気でげーげー戻す、やせ細る、などなど、その強い副作用のことがピックアップされがちです。

正直、わたしも自分が経験するまではそういうイメージしかなくて。
ちょっと怖いなぁ……と思っていました。

確かにそういう側面はありますが、抗がん剤の本来の効果は、あくまでがん細胞を攻撃し、殺傷したり増殖を抑えたりする治療である、ということです。

治療なので、がん細胞と戦ってくれるわけです。

主治医
主治医

副作用は、お薬である程度コントロールできるから。

医学の進歩ってすごいからね!

主治医が言ってくれたこの言葉。
本当にその通りでした。
自分のイメージしてたがん患者の姿には程遠く、日常生活はしっかり送れたなという感じです。

わたしは抗がん剤治療を受けてよかったな~と思っているので、ネガティブなイメージだけで止まっちゃうのはもったいない!と思います。

ちなみにわたしは術前抗がん剤でした。

抗がん剤の投与

投与の仕方

抗がん剤は経口投与するものもありますが、一般的には静注(静脈注射)が多いです。
3~4週間ごとに点滴で投与し、それを4~6サイクル繰り返します。

わたしはFECという抗がん剤を3週間ごとに4回。

ドセタキセルという抗がん剤を3週間ごとに4回。

トータルで6ヵ月のスケジュールでした。


後述しますが、このスケジュールはあくまで予定でして、この通りにはいかないことも多いです。
なぜなら抗がん剤を打てる状態でないと延期になっちゃうから。
毎回の投与前に必ず血液検査をやるのですが、その数値次第で主治医から「今回は見送りましょう。また来週来てね」なーんてことも。

血液検査の項目は病院によっても違いますし、数値の基準も主治医の判断もいろいろなので明確にはできないのですが、白血球・好中球・血小板あたりの数値によって判断されます。

投与後の副作用が強く出る方、繰り返すことによるお薬の蓄積(身体から抜けにくくなる)などが原因ですが、延期するときちんと数値は回復しますのでご安心を^^

投与当日の流れ

これも病院によって違いますが、わたしの通う病院の一例を*

1.再来機診察券を通します。
2.採血診察予約時間の約60分前までに採血を受けます。
3.診察主治医の診察を受けます。(ここで今日投与できるか判断されます)
4.予約診察が終わったら予約窓口で次回投与日の予約を取ります。(争奪戦のため)
5.治療・投与予約時間にかかわらず化学療法外来へ。入り口で血圧測定をし薬剤が届くまで待ちます。
平均60分ほど。診察後に主治医から院内処方箋が出されているのでそれが届くのを待つ)
6.会計お会計をします。

だいたいこんな感じでした。
4.予約の争奪戦というのはですね、うちの病院だけかもしれませんが、化学療法外来室(抗がん剤を投与する部屋)はキャパが常にパンパンなんですよね。
投与スケジュールは決まってるのに、もし化学療法外来室の予約が取れなかったら抗がん剤が打てない!!ということにもなりかねません。

どういう仕組みやねん。

抗がん剤の種類

では、乳がんでよく使われる抗がん剤の種類を見てみましょう。

抗がん剤は、いくつかの種類を組み合わせて投与するのが一般的です。
例えばFEC。
これは3種類の薬剤を使用します。
F:フルオロウラシル
E:エピルビシン
C:シクロホスファミド
これらの頭文字をとって、FECという名前なんですね(^^)

わたしが投与したのは、FECドセタキセルというものですが、なにを投与するか・どの順番で投与するかはそれぞれのがんの特徴や状態によって主治医が決めてくれます。
これがいい!って自分で決められるわけではありませんが、納得がいくまで主治医と相談したり、セカンドオピニオンもありだと思います。

抗がん剤の副作用

投与する抗がん剤が決まったら、必ず副作用についての説明を受けます。
直接主治医がしてくれる場合もあるみたいですが、先生忙しいから。だいたいは看護師さんや薬剤師の先生が教えて下さいます。

抗がん剤の副作用は投与する種類によって違うので、ここでは代表的なものをまとめました◎

骨髄抑制

骨髄は骨の中心にある組織で、白血球・赤血球・血小板などの血液の成分をつくっています。骨髄にある細胞が、がん治療でダメージを受けると、これらの血液成分をつくり出す働きが正常に機能しなくなります。この副作用のことを骨髄抑制といいます。

がん治療と骨髄抑制

上記の引用先にもあるとおり、骨髄は細胞分裂が最も盛んな臓器です。
そのため抗がん剤の影響も受けやすくなります。

感染予防

白血球が減少すると病原体と戦う力が弱くなり、あらゆる感染症にかかりやすくなります。
これがとても怖い。
軽い風邪で済むような菌を退治できなくなって肺炎を起こしたり、ささいな切り傷から炎症を起こしてしまったり。

抗がん剤の投与中は頻繁に血液検査を行いますが、先ほども書いたとおり骨髄に与えている影響を調べて、感染に対する抵抗力を見るのが目的です。

貧血時のケア

赤血球の中にあるヘモグロビンは酸素を体内に運ぶ役割がありますが、その働きを鈍らせたり赤血球の数自体を減らすことも抗がん剤の副作用の影響です。
=これを貧血と言います。(知ってるわい)

めまい・手足が冷たくなる・ふらふらする……などが代表的な症状かと思います。

出血予防

血小板は、血管の外にでた血液を凝固させる働きがありますが、これが正常値に届かなくなると出血が起こりやすくなります。

皮膚に斑点が出る・鼻血や歯肉の出血が起こりやすくなったりします。
ちょっと強めに歯を磨くと血だらけ、とか青タンがずっと治らなかったりとか。
排便の時もめっちゃ気を使いましたよ。そ~~~っと出す努力。

はい。次!

吐き気・嘔吐

抗がん剤や分子標的薬などによる薬物治療を始めると、治療に伴う副作用としてムカつきや吐き気・嘔吐をもよおすことがあります。「ムカムカする」「吐きそう」「吐く」といった症状を経験すると、治療に伴う不快な体験として記憶され、治療を続けることへの不安をもたらしたり、治療への意欲を失わせたりすることにもなります。治療を受ける日の朝は、治療が始まる前から吐き気がするというように、精神的な面からこれらの症状を引き起こすこともあります。

がん治療と吐き気(はきけ)・嘔吐(おうと)

吐き気というのはなぜあんなにしんどいのか……(遠い目)
上にもありますが、なんか精神的なことも関係あるみたいです。
全員に出る症状というわけではないので、体質もあると思いますが><

でも!!現在ではお薬などを使って上手にコントロールすることも可能になっています。
イメンドカプセルデカドロンなんかは強力な吐き気止めとして有名かな?
自分自身も、このお薬たちのおかげか実際に戻してしまったのは数えるくらいでした◎

下痢・便秘

抗がん剤は、腸管の粘膜に影響を与えるため下痢になったり、運動不足・栄養状態が悪くなることで便秘になったりもします。
体調が安定しないので、運動しようにもなかなか難しいですしねぇ……

これもお薬とうまくお付き合いしながら!でした◎

脱毛

これぞ代表的な副作用!というイメージでしょうか。

がん治療を受けたからといって必ずしも脱毛を生じるわけではありません。抗がん剤(化学療法)の種類や放射線治療の照射部位、治療の組み合わせ、患者さんの状況によっても症状は異なります。髪の毛だけでなく、手足の体毛、眉毛やまつ毛にいたるまで全身の毛が抜けることもあれば、身体の一部の毛だけが抜けることもあります。

がん治療と脱毛

と引用先には書いてありますが、抗がん剤治療においてはほぼ必発だと思います。
髪や爪は細胞分裂が活発な部分です。ということは抗がん剤が正常な細胞を攻撃してしまうときに1番影響が出やすい部分と言えます。

これだけ聞くと嫌だーーーーーー!という感じですが、細胞分裂が活発ということは回復も早いということです。
髪は、治療が終わればまた生えます。
眉毛もまつげも。いらないムダ毛も。
長い目で見たら一瞬だよ~と言っておきます。

さらに脱毛は対策も取りやすいです。
いまのウィッグってほんまにすごいからね!

友達の結婚式に出席するわたくし

これはロングのファッションウィッグですが、アレンジもできるし毛質も本物と大差なし。
おハゲたん期間は全部で1年半くらいありましたが、1回もバレなかったしっ

代表的な副作用をざ~っと書き連ねましたが、ほかにもたくさんの症状があります。

詳しくは、またまとめてみたいと思います。

まとめ

抗がん剤について、いろいろ書いてみましたが伝わりましたでしょうか。不安。

わたしは、抗がん剤→手術の順番で治療を行ったのですが、そのおかげでがんを小さくしてから手術を受けることができました。そういうメリットも抗がん剤にはあるんですね。

人それぞれの治療があり、副作用はお薬である程度コントロールできる。

それだけ分かっていれば少しは心強いかなと思います。

お読みいただきありがとうございました*

引用元
がんを学ぶ ひとりのがん(癌)に、みんなの力を。様

タイトルとURLをコピーしました